【3月10日のプログラム】
[2018/03/10 22:30:37]

今回はThe Antsのスローガン『REAL』の一つAchieve企画とLink Up企画です。
Achive企画は、コーチの研修として小野澤宏時さん(元日本代表)のJr.への指導を勉強させてもらいました。
Link Up企画は、いつも合同チームでお世話になっている米原RS、近江八幡市RS、東近江RSとの合同練習でした。練習ゲームから始まり、小野澤さんの指導まで一緒に過ごしました。
KidsやBoysとYouthもそれぞれのカテゴリーで合同練習をし、交流しました。
小野澤さんは、現在も大学院で研究をされており、子供への指導に力を入れておられます。ラグビーマガジンにもその指導が掲載されており、実際に指導を受けてみたいとの思いでお願いをし、実現しました。
伊東コーチのレポートです。
「まず最初に、1チーム4人×4チームでのボールゲームを行いました。ルールは至ってシンプルなもので、それだけに子どもたちの飲み込みも早く、すぐに夢中になって楽しんでいました。いつも以上に元気な声が絶えず飛び交ってたのが印象的でした。
また、各ゲームの最初に作戦タイムを設けることで、子どもたちは自発的に『どう攻めるか』『どう守るか』を話し合っていました。
最初は作戦会議であまり話しをしないチームもありましたが、回数を重ねるうちに、作戦タイムの重要性に気づき、積極的に話をするようになっただけでなく、比較的自由度の高いボールゲームの特性に気づき自分たちなりにルールを理解し、オリジナリティある作戦を実行するチームも出てきました。
2ゲームが終了したら全体でミーティングを行いますが、そこでは小野澤さんから何かアドバイスをするのではなく、うまくいったチームからはうまくいった理由を、うまくいかなかったチームからは次はどうしたいかを、子どもたちに発表してもらうことで、子どもたち自身に考えさせ、自由な発想で答えを導き出す支援をして頂きました。
ボールゲームの次には少しレベルを上げて、
前に行ったボールゲームのルールを適用してタッチフットを行いました。
ボールゲームの終盤では周りのスペースがしっかりと見えていた子どもたちでしたが、闇雲にパスをしたり、ターンオーバーになるまで単独で突っ込んだりと、
ボールゲームよりルールが少し複雑になることで、なかなかうまくいかなかった子どもたちもいたようでした。
タッチフットは子どもたちの疲労度合いもあり、1ゲームのみで終了しましたが、
ボールゲームと同様、作戦タイムと全体ミーティングを繰り返すことで、ゲームの理解度は高まるものと思います。
本日は全体のプログラムを通じて、『楽しくプレイさせる』ことと、子どもたち自身に考えさせるために、作戦タイムのような『考える時間』を設けることで、ゲーム中にコミュニケーションをとりながら子どもたち自身で判断する習慣を作ってあげることが重要だと感じました。
また、同じチームの仲間に『きつい言い方をされたのでパスしたくなかった』という子どもの言葉を受けて、一方的なコミュニケーションではなく、相手の気持ちになってコミュニケーションを図る重要性を説いて頂き、コミュニケーションの土台としての相互理解、相互支援の大切さに改めて気づかされました。
我々コーチとして子どもたちにラグビーを指導する中で、答えを押し付けるのではなくなく、楽しくプレイさせる中で子どもたちの可能性を引き出し、自分たちで助け合いながら判断できるように支援してあげることが大切であると強く思いました。
小野澤さん、本日は誠にありがとうございました。」
〈メンバーのコメント〉
「手をつないでおしりタッチがめっちゃ楽しかったです。ボールを持っている相手をどうすればつかまえることができるんですか?」雨森りょうすけ(小1)
→「みんなとする練習は楽しいよね。ボールを持っている相手をつかまえるには、まずは相手の動きをしっかり『見る』事が大切です。りょうすけには誰にも負けないスピードがあるから、落ち着いて相手を見て相手に向かっていこう。」新名コーチ
「おのざわさんがとても大きくてびっくりした。サインももらえてうれしかったです。
ゲームのれん習でみんなでトライたくさん取れて楽しかったです。」竹口なおき(小2)
→「日本代表、トップリーグで活躍した人は、大きいですね。なおきもいっぱい食べて大きくなってね。
このメンバーでの練習ももう少しなので、楽しんでね。」岩田コーチ
「きのうはさいごにれんしゅうじあいをして、たっくるをひとりいっかいできて、ボールをなんかいか持ててうれしかったです。
3年生になったらもっと強くなって、ハンドオフもできるようになって頑張りたいです。」古川ちこ(小2)
→「ボールを持って前へ進む姿は力強かったですよ。ちこの気持ちの強さはラグビーにはとても大切です。三年生になってもその気持ちを忘れずにアンツのみんなとがんばろう。きっと強くなるはずですよ。」新名コーチ
「練習でトライを取れたのはうれしかったけど、タックルがうまくできなくて悔しかった。次はタックルを頑張りたい」佐竹れん(小2)
→「タックルは相手との間合いがつかんで、相手をしっかり見て怖がらずに肩を当てる事が大事です。
タックルは練習を重ねていったらうまく出来るようになりますよ。」岩田コーチ
「昨日の練習で、小野澤さんに教えてもらいすごく楽しかったです。遠い所から、僕たちに普段練習してる時、学ばないいろんなことを聞いて、ミニゲームで、自分で意識して楽しくできました。まだまだこれからも自分の知らないラグビーを、アンツで学んでいきたいです。」古川せんのすけ(小4)
→「小野澤さんにいろんなことに気づかせてもらいましたね。
ラグビーには正解がたくさんあります。
コーチはみんなにコーチなりの答えを教えることはできても、その答えがみんなにとってベストとは限りません。楽しむ中で自分たちなりに考えたり、工夫したりする中にもたくさんの答えがあります。
小野澤さんは昨日、みんなにたくさん質問してくれたよね?これからも楽しくたくさん話しながらラグビーをエンジョイしようね!」伊東コーチ
「いつもの練習とはちょっと違って、楽しかったし勉強になった。またこういう機会があったら嬉しい。
小野澤さんに『良いリーダーになれよ!』って言われた。」上田あしたか(小4)
→「今回の練習は数少ないメニューでしたが、みんな楽しみながら一所懸命に取り組みましたね。
コーチもいろんな気づきがありましたよ!
やらされてる練習ではラグビーはなかなか上達しません。今回のように楽しみながら、みんなで話したり作戦を考えてたりする中でたくさんのスキルが身につくはずです。
小野澤さんから言っていただいた言葉、良かったね!
リーダーとは一般的に、周囲に良い影響を与えて引っ張る人のことを言います。
あしたかなりのリーダーシップが発揮できるように、これからも楽しみながら頑張っていこうね!」伊東コーチ
〈保護者のコメント〉
「プログラム体験が相当楽しかったようで、素敵なコーチや子供達とまた会いたいと平日から練習日までの寝る回数を数えて心待ちにしていたようです。
日頃は人見知りなところもありますが、前のめりに練習を楽しんでおり、ラグビー自体もそうですが同年代の子達としっかりコミュニケーションを取ることを学んでいってほしいと思います。」清水さん
今回、お忙しい中を小野澤さんに来ていただきました。ありがとうございました。
指導の合間や、終わってからも丁寧に対応してくださり、子供たちはとても充実した時間を過ごすことができました。子供のやる気や動きが目の前で変わっていくのを感じられたのは驚きでした。
子供たちの心に火をつけるような指導を間近で見られて、コーチにとって大いに参考になりました。是非、次の機会もお願いします。
近江八幡市RS、東近江RS、米原RSの皆さん、草津RSのコーチの方々、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
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